ここ数年このブログでの人気記事が2019年に書いたこの記事。

特にこの2年間ほどは毎日ほぼトップ3以内に入ってます。

本流のフライをやりたい方がかなり多い証拠なんだと思います。

以前の記事ではタックルの説明でしたが、今回は実際にフィールドでどう釣りをするべきかを自分なりに説明したいと思います。

※以下赤字のところは最初のうちはめちゃくちゃ重要です！

そこだけでも注意してください。

お目当てのタックルを無事購入。

まずはフィールドに出る前に必ずキャスティング練習です！

ハッキリ言いますが、投げられないのに釣りしてはいけません。フライは投げられないとバシャバシャしてかなり他の人に迷惑をかけます。(特に本流よりも湖のほうが当てはまるかな？）

完璧とは言いませんが、必ずある程度投げられるようになってから本番に望みましょう。

キャス練は文章では難しいので端折りますが、練習前には↓を参照ください。

テーピングはとても大切です。

特に初心者は必ず緩みますからテープは必須です。フェルール部分を損傷しますので、面倒くさがらず巻いてください。

何度も言いますが、最初のうちは特にキャスティング練習をおろそかにしてはいけません！

釣れないと言う人の半分くらいはキャスティングに問題があると思います。

逆に釣れる人はほぼ皆がちゃんと投げられる人です。

何よりも自分を釣ったりしないよう、安全に釣りをするためにしっかり練習してください！

キャスティングは難しく本流フライに限らずフライフィッシング全般の敷居の高いところでもあります。

少し話しは逸れますが、敷居なんて少々高いほうがいいと思ってます。だからこそチャレンジのしがいもあるしカッコいいものなんじゃないですかね？

そしてそこそこ投げられるようになったらいざ本流へ。

本流は犀川や利根川のように漁協同士が接してることも少なくありません。

なので行くエリアの漁協をよく確認して釣り券を購入してください。

禁漁期間のある無しも漁協によって違うので、釣りが可能な期間も要チェックです。

なのでまずは知ってる川が良いでしょう。

出来れば人の少ない場所がいいです。

本流の釣りは釣り下りが暗黙のルールとしてあります。

これも場所や人によって様々かと思いますが、私の経験から言うと余程混雑してる冬季釣り場とかでなければ、ほぼフライやルアーの皆さんは釣り下ってます。

なのでもし先行者がいる場合にはその方の上流に入るようにします。もし先行者の直ぐ下流に断りもなく入って怒鳴られたとしてもそれは仕方ないです。

餌釣りなど動かないでやってる方がいれば、一声かけて許可を頂きましょう。そのへんは渓流と同じく先行者優先だと思います。

まずはラインを引き出し釣り始めるわけですが、初心者が悩むのが沈める程度。

本流は底ギリギリを狙わないと釣れないと思われがちですが、初心者がそれをすると逆に釣れなくなります。

沈めすぎないのが非常に大切です。

そんな沈めなくても、いや、むしろ沈めすぎないほうが釣れます！

沈めすぎは根掛かりやキャストミスのトラブルに繋がるばかりなので、要注意です。

そしてウェーディング。

スペイキャスティングの性質上、水に入らないと投げにくいので少しは入りますが、本流ビギナーの方は注意しましょう。

本流の川底はとてもヌルヌルしていて滑ります。流れの押しも強いです。

充分に注意しながら川に立ち込みましょう。

条件によっては靴裏にスパイクを打ったりも大切です。

私もスパイクは常に打ってあります。

好みもありますが、本流ではフェルトが絶対的にオススメです。

ちなみに私のオススメはこちら。

移動の際の運転にも支障なく(これめっちゃ大事）、効きもよくて川原歩きでも水中でガチャガチャ音がしにくいです。

時と場合によってはウェーディングスタッフもあったほうがいいです。

水中で斜めに突くのでやや長めがオススメです。

さて肝心の釣り方ですが、特に最初のうちは基本余計なことをしないでクロスに投げて投げっぱなしがいいです。

そうすればそのうち『コゴン！』ときます。

なんかテキトーなことを言ってる風ですが(笑)、釣れない人ほど余計なことをたくさんしているのが事実です。まずは流れを横切らせるだけと考えて、凄〜くシンプルにやってみてください。

最初のオススメフライはやや大きめのウーリーバガーです。黒やオリーブ系があればOK。

釣れないとフライを小さくしたくなりがちですが、それも間違い。虫が出ている状況でなければソフトハックルとかは使わないほうがいいです。

そもそも最初はフライなんてそれほど気にすることはありません。とにかくシンプルにフライラインに常時孤を描かせてスイングさせることだけに集中してください。

流し方やフッキングに関してはこのブログのカテゴリー『釣りネタ』に色々ありますので。

それとティペット。

細いほうが釣れそうとか思いがちですが、最初は絶対太いほうがいいです。

キャスティングもままならなかったりするので、ティペットも擦れたりします。まずは1xあたりがいいでしょう。最初のうちは3x以下なんてのは使わないほうがいいです。(私は普段最低でも2x）

想定以上の大物にも安心して対応できます。そんな甘くはないかもしれませんがビギナーズラックに備えましょう(これマジな話しで)。

釣り下りのペースですが、これも十人十色。

ただ1ヶ所で粘るよりもどんどん違う所にフライを入れていったほうが確率は高いです。

なので1キャスト3ステップくらいを目安にしてもよいかと思います。

流す場所も最初はあまり緩い場所はトラブルの元だし、速い流れのほうが魚もいるので速い流れがオススメです。

繰り返し同じランをやるのも悪くないですが、最初は数撃ちゃ当たる方式であちこちまわったほうが確率は良いと思いますし、釣れるピンポイントも見えてくるのでそのほうがいいです。

特にフライの場合は『魚がいるラン』と『釣れるラン』ていうのは別だと思ってください！

ここでは詳しくは説明しませんが、経験を積めばこの言葉の意味が分かります。

魚がヒットしたとします。

慣れないタックル＆シチュエーションで大切に慎重なファイトをしがちですが、太いティペットを信頼して強気にゴリゴリファイトしたほうがいいです。そのほうがバラシは少ないです。

無事に魚をキャッチ出来たとしたら勝利の雄叫びをあげましょう(笑)

もし小さくても放流魚でも自分で釣った立派な最初の本流の魚です！

長く釣りをしていても最初の一匹目の喜びを味わえることは少ないと思います。人目をはばかることなく喜んでください。

元々本流なんて魚の薄い場所なんです。釣れなくて当たり前。このブログを見てると釣れてるところの写真しか載せないから凄く釣れるように思えるかもしれませんが、裏ではほんと毎回めちゃくちゃ苦労してるんですからね…。

だからこそ一匹の価値があるのが本流です。

一匹釣れれば何となく本流の釣りが分かってくると思います。

そこからは試行錯誤しながら頑張りましょう。

たぶん一番楽しい頃ですよ。

そして本流らしい大物を目指してどんどん本流フライフィッシングの沼にハマってください！